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3月議会一般質問 「がん検診受診率の向上への取り組みについて」

2014年4月29日 火曜日

大きな項目の二番目、がん検診受診率の向上への取り組みについてでございます。
がんは我が国において、昭和56年から死亡原因の第1位であり、がんによる死亡者は年間30万人を超える状況となっています。西宮市でもがんは、死亡原因の第1位で毎年死亡者は1100人を超える状況です。診断と治療の進歩により、早期発見・早期治療が可能となっていますことから、がん死亡者数を減少させるには、がん検診受診率を向上させ、がんを早期に発見することがきわめて重要です。
国では平成25年度補正予算が成立しその中で、主に働く女性を支援するためのがん検診として、がん検診個別受診勧奨制度(コール・リコール)が制度としてスタートします。この制度については、私も25年3月の一般質問で子宮頸がん無料クーポンに対するコール・リコール事業を拡充することを質問させて頂きました。この時「40代だけのコール・リコールでしたが、20代30代に拡充する」と答弁頂きました。現在、市としても大きく拡大をして頂いていると思います。
このコール・リコールの内容は、各検診の無料クーポンの期限に伴い手紙や電話などで個別勧奨(コール)と再勧奨(リコール)を行うことで、例えば、忘れていた仕事で忙しくて受診できなかったなどの方へ再受診を呼びかけるものです。
そして今回の国の制度では、平成21年~24年度に無料クーポン券を受け取ったものの受診しなかった人に対しコール・リコールを行い、無料クーポン券を再度発行して送付するものです。
コール・リコールの有効性は、欧米を中心とした海外や日本でも実証済みで、たとえば米国CDC(疾病予防管理センター)の研究ではコール・リコールによって、乳がんと子宮頸がん、大腸がんに関し受診率で10~15%の向上が見られました。大阪府池田市での検証実験でも明らかで、08年度同市の受診率は10%程度。21年度に無料クーポンを配布したグループでは受診率が31%にアップし、さらに個別勧奨を行ったグループでは受診率は40%に向上しました。

女性固有のがんとして乳がん・子宮頸がん、また、女性のがん死因トップを占める大腸がんなどの早期発見につながるがん検診の受診率向上に市として更に力を入れるべきと考えます。ここで質問致します。

1点目、市のがん検診、無料クーポン(子宮頸がん・乳がん・大腸がん)の受診率とコール・リコール事業の現状についてお聞かせ下さい。

2点目、今まで検診無料クーポンを配っている方で平成21年~24年の4年間の子宮頸がん・乳がん・大腸がん検診の未受診者に対するコール・リコールを行いクーポンを再び発行し送付する方針を国が示されましたが実施について市のお考えをお聞かせ下さい。